2008-04-26

ABHYASA(アビヤーサ)とVAIRAGYA(ヴァイラーギャ)

先日、東京時代の生徒さんと大好きな先生から頂いた、
マントラと寄せ書きに目をとめていました。
その中で私のクラスで印象深かった話を取り上げ、ある生徒さんが感想を寄せてくれていました。
今日はそれを思い出して。

数年前、旅先で財布とパスポートを盗まれました。
旅行初日。
それまでは海外で大きなトラブルはなかったものですから、明らかに気が抜けていた自分の責任です。
警察に行き被害届を出し、大使館に行き渡航書を発行してもらい、カードを止め・・・。
大使館のある大きな都市でしたので、幸いにも諸々の処理はまる一日で終了。
カード会社に仮カードを発行してもらい、無事旅行中一文無しを免れました。
トラブルシューティングは、とりあえず、すべて、完了。
列車のチケットなどもそのまま持っていましたし、
残りの日々はそれまでの予定通りに過ごすことになりました。

とはいえ、なんと心とは難しい。
そもそも物を盗まれた事も初めての経験。
自分への自責の念と、猜疑心、ショックが行ったり来たり。
普段味わえない空気や文化、人々とのコミュニケーション・・すべてを楽しもうとする旅先でも、
何かの拍子に後悔の気持ちが訪れます。

それでふと考えました。
普段の人生においてはどうだろうか、と。
旅先では限られた日にちの中、存分に楽しもうという気持がとても高まります。
大きなトラブルがあったとしても、その時できる最善の処理を尽くしたら、
あとは少ない日々をどう楽しく過ごすか。
しょんぼりしてても、同じように時間は過ぎていきます。
内側のネガティブな気持ちに縛られている、暇はないんです。
もうやるだけのことは、やったし、今元気にここにいることに変わりはないのだから。

現代の日本で生きる私たち、
健康で平和な日々から頂くものは、ありがたさであってほしいけれど、
時にそれが当たり前になってしまって、心が生み出すネガティブな思考に縛られたりしませんか。
でももし、例えば、
「あと数日しかない」と思うと、
頭に浮かぶ考えの中に縛られずに、今できることを、精一杯、楽しみたいと思うでしょう。

マハトマ・ガンディーの名言で、以下のようなものがあります。
「明日がないつもりで生きなさい。永遠に生きるつもりで学びなさい」

先の事を皮算用したり、過去を振り返らずに、とにかく、今できるベストを尽くすこと。

パタンジャリのヨガ・スートラより第1章12節。
「ABHYASA VAIRAGYABHYAM TANNIRODHAH」
(アビヤーサヴァイラーギャービャーム タンニローダハ)
欲から離れ、修練を怠らないことによって、(前述の)心のはたらきはコントロールされる

ヨガの道において、結果を求めずただただ修練に勤しむことを大切にします。

今の自分が尽くせるベストを、とにかく結果に縛られずに続けていく精神。
自分を縛りつける「いらない気持ち」を砕いて薄め、人生を楽しむために。
日常にも活かしていけるといいですよね。

NAMASTE
あゆ


レギュラークラスはこちら。アヌサラヨガをしています。
札幌大通駅徒歩3分、木曜の夜19:00からです。
http://www15.ocn.ne.jp/~shala/
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2008-04-19

ヨガを楽しむココロとからだ アイリーンWS 5月24日・25日

5月24日(土)・25日(日)に行われるアイリーンのワークショップについて、
たくさんのお問合せを頂いています。ありがとうございます。
初心者の方々からも、「大丈夫でしょうか?」とのご質問もとても多いですので、
すこしお話させていただきたいと思います。

ヨガをする時、たくさんの生徒さんが不安になることのひとつに、
「私にできるかな?」があると思います。
すごくハードなのかな?とか、すごく柔らかくないとできないのかな?とか・・・。
ヨガに限らず自分のキャパシティを超えた何かが、
そこにあるかもしれないと思うだけで不安になってしまいますよね。
私もヨガを始めた時はとっても不安でした。
そして人生においても、常に安全牌を切る人間でしたのでとてもよくわかります・・・。

ヨガをする時にとても大切なことは、
まずは、アーサナを完璧にするのが目的では全くないということ。
体に関わる嬉しい効果は、副産物のようなものです。

素晴らしい世界的なヨギーに沢山会いましたが、熟達したヨギーになればなるほど、
アーサナの見た目やできるできないには全くこだわりません。
自分はどんなアーサナもこなす、ハタヨガの師であっても。

私の大好きな師匠のひとりがよく言います。
「ヨガは自分を知るためにするのだ」、と。

ありのままの自分を知ること。
動くことでどのくらい動けるか、どのくらい柔らかいか、いろんなことが見えてきますが、
大切なのはただそれを見つめることです。
自分の体が何を苦しいと思って何を気持ちいいと思っているか。
さまざまなアーサナを使って、からだのすみずみまで感覚を確かめていくこと、
体を味わいつくすことがヨガです。

時には無理をせずに休んだり、やってみたいと思ったら新しいものでも挑戦してみたり。
そのジャッジをすることも自分を見つめる大切な要素です。
アーサナの選択の岐路に立った時に、自分の心の傾向もわかってきます。
私が「そう、私っていつも保守的で、石橋を叩かないと渡らないんだよなぁ・・・」
と教えられたのはヨガのクラスの最中でした。

ヨガは鍛練の道でありながら、
無理をしないこと・周りと比較しないこと・形にとらわれないこと、がとても大切です。
この自分を苦しめないコンセプト、とってもいいですよね?(笑)
ココロが生み出す不安な気持ちは、競技ではないヨガにとって本当はなくてよいもの。
肩の力をぬいて、できるできないに縛られず楽しむ気持ちで、
ワークショップに来ていただけると嬉しいです。
そして普段のヨガのクラスも、
ココロがつくる壁やネガティブな気持ちを少しずつ解き放っていく、
手助けになれば、と思っています。

本当はアイリーンのことも書こうと思っていたのですが、
長くなってしまいましたのでまた、あらためて。

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あゆ


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genre : ヘルス・ダイエット

2008-04-19

月のお話。

明日、満月ですね。
ヨガをするようになって、月齢をとても気にするようになりました。
今回は月のお話です。

ヨガにもチャンドラ(月)を表現するアーサナがいくつかあります。
スリアナマスカーラ(太陽礼拝)があるように、
実践されているのを見たのはほんの数回ですが、チャンドラナマスカーラ(月の礼拝)もあります。
パタビジョイス師のアシュタンガヨガではムーンデー(新月・満月)は体のヨガをお休みします。

月と体の関わりが気になったきっかけは、満月にヨガをした友人が肋骨を折ったことでした。
(もちろん、結構深いアーサナをした時ですが・・・・)
彼はアシュタンギーではないですが、
ムーンデーに体のヨガをするのがよくないことにはやはり意味があるのでは??と議論になったこと。

月にまつわるいろいろなお話を、聞いたことがありませんか。
狼男の伝説も、満月の夜に変身しますよね。

世界各地の農業の場面で、月齢を意識し植え付けや収穫が行われることはよく知られています。
海の漁でも、ある魚は満月によくかかると言われ、またある魚は上弦の月の時によくかかると言われる。

人の出産にも月齢が関わっていると考えられることも多いですね。
インドでも満月や新月に出産が多いと言われる地方もあるようですし、
インディアンのナヴァホの間では、
満月に出産が多いのは、月の引力が羊水を引っ張るためだと信じられているそうです。

エステサロンなどでも月齢を意識する所もあります。
満月に向かうまでは美容液などを体に吸収させるタイプの美容法を施術して、
新月に向かう時期はデトックスを中心にしたり。
私もそれに倣って、自分自身でアーユルヴェーダオイルを使ったマッサージをする時は、
新月に向かう時期にするようにしています。

アメリカのある医学博士が、人間の体と月の関わりについてある仮説をたてました。
人間の体も潮の満ち引きのように、月の引力に影響されるというものです。

私たちの体の60%が水分といわれます。
月の引力が地球の水(海)に影響を与えるように、体にも影響を与えているのではないか。
引力の影響により体の組織に過剰な負担がかかり、満月と新月の時には神経が興奮する。
また頭痛やウツ・むくみや不眠などを生むこともある、と。

彼の話は、あくまでも仮説です。
ただ、世界各地で先人たちが、月との関わりを感じ、
ある時は迷信になり、またある時は生活の知恵に活かしてきた事実は確かにそこにあります。

現代に生きる私たちは文明の力からたくさんの恩恵を受けています。
夜に電気をつければ昼間のように生活することもできるし、
寒い冬に夏のような暖かい環境を作ることもできる。
季節に関係なくいろいろな作物を食べることもできます。
でも便利になった今の世の中では、効率や合理性を求めることが優先されすぎます。
時には、私たち人間が、
体の事も周りの事も自分たちでコントロールできると、はきちがえることがあるように思います。
私たちひとりひとりの、日々の小さな意識の中でも。

月と私たちの体に関係があると考えた彼の仮説は、
昔の人々が重んじていた自然のリズムを受け入れて生きていく精神を思い出させてくれます。
ふと調子が悪かったり気分がすぐれない時。
自分の中だけで起こった事と思い、不調に翻弄されるのではなく、
もっと大きな、壮大な力に体も影響されているのではないか。
そう思って目線を変えてみると、そんな日もあるなぁって、心が少し緩まります。

ちなみに新月の日は嗜好品断ちにいいそうですよ。禁断症状が少ない、とか。
自然の力のサポートがあると思ったら、ちょっと心づよいですよね。

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あゆ


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2008-04-13

断食 頭と体のバランス

今週、断食をしておりました。
様々な健康法や宗教などで断食の効果について謳われていますが、
私が行っているのは酵素栄養学に基づく断食です。
固形物は食べませんが、一日に900kcalくらいを酵素飲料で摂取しますので、
激しい運動をしなければ日常の生活をしながらできます。
断食で消化酵素を温存してその酵素を代謝酵素にまわし、
治癒力の向上や解毒をはかるという考え方に基づくものです。

断食をすると、学習脳といわれる大脳新皮質の働きが抑えられ、
本能を司る脳幹の働きが強まると言われています。

確かに断食中は五感が鋭くなるように感じます。
私の場合は忙しい場合でも肩凝りがなくなり、心がとても穏やかになります。
なんというか、波一つない水面のような、静まった感じ。

そしてなんといっても、体調がいい。
体の感覚を丁寧に確かめるような独特の体感は、
ヨガをしている時の内側への集中に、とても似ているように思うのです。

私たちは普段、
大人になるまでに身につけた、
より好く生きるための自分のパターン(サムスカーラ)を繰り返しながら日々生きています。
社会との調和や人間らしく生きるための知恵。もちろんとても大切なことです。
でも時には思考に縛られすぎて、ネガティブな感情を生むこともありますよね。
地位や名誉を求めたり、より良く思われたいという気持ちが生まれたり。
プライドや嫉妬、等々・・・。
生理的欲求以外の何かが気なる時、それを突き詰めていくと、
頭で得られるなんらかの欲望に行き着くことに気付くでしょう。

ヨガはそういった「頭で得られる欲望」を見つめ、噛み砕いて、
今、ここに生きている感覚を大切にすることを思い出させてくれます。
断食もとてもそれに似ている。
初めて断食したのは肌の調子を著しく崩した時で、
鍼灸師の友人に勧められて治癒力を高める為にしたのがきっかけでした。
今は、体の感覚を丁寧に確かめることが断食の目的になっているように思います。

頭ばかりが働いていることに気づいたら、
体の感覚を確かめて、今、ここにいる瞬間に戻ってくること。
ヨガでも断食でも、ふと呼吸を見つめることでも得られます。
当たり前のようですが、
時には頭と体のバランスを見つける大切なステップとなりうるものです。


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2008-04-05

YOGI TEA tea timeを楽しむ  ココロのスローダウン

今回はお茶の話です。
アメリカのブランドで「YOGITEA」なるものがあります。ヨガしている人はご存知の方も多いかな。
お茶は大好きで西洋東洋問わずいろいろなものを試しますが、
ここの商品はアメリカでのオーガニック認証を受け、
さらに最近では日本の有機規格の認証も受けています
そうした素材のこだわりもさることながら、
インドの伝統医学アーユルヴェーダの考えに基づいた、様々なハーブブレンドティがあります。
その種類は多彩で、見ているだけで楽しくなっちゃう。

女性の体の周期に合わせたお茶なども。いくつかありますが、私が気に入ってよく飲むのは、
「WOMAN‘S MOON SYCLE」。
PMS(月経前症候群)のバランスをとるのを助けてくれるというハーブや、
生理痛緩和に良いとされるジンジャー、その他たくさんのハーブのブレンド。
高温期になるとよく飲みます。
お茶を手にする時点から、不調をおおらかに受け止める心を作り出してくれます。

ただひとつ、気軽にお薦めできないのは・・・・ものすごく、濃厚なんです。
ティーバッグはずっしりとして、一般的なブレンドティとは一線を画すくらい。
このウーマンズムーンサイクルもそうなんですが、初めての方は、
これは薬草湯??飲まずに体ごと入るものでは???(笑)と思うくらいの濃厚さ。
クセのある匂いや味があまり得意でない方は、ぜんぜんダメな場合もあります・・・。

とはいえ、飲みやすいスタンダードタイプももちろんあります。
私が感心したのはチャイ。
二種類のラインナップがあり、ひとつがカフェインフリーのためにルイボスティーを使ったもの。
なるほどチャイを楽しみたくても、カフェインが気になる人のために、とは。考えたなぁと思いました。
普通のチャイよりはやはりパンチ(?)はありませんが、チャイの風味を楽しめます。
色にルイボスの鮮やかな赤が感じられ、そんな違いもまた一興。

そして何といってもヨギティの好きなところは、ティーバッグの手持ちの部分についている紙。
ひとつひとつに、様々なヨガのスピリットに関わる格言(?)が書かれています。
私は仕事の合間に飲むことが多いのですが、お茶を用意する時間にふとこのタグを見て、
心を休めたり頭を切り替えたり。
しっかりと自分の中に刻まれるとてもいい言葉もあります。
ひとつ紹介しましょうか。 
「Your breath is the voice of your soul」
先日のクラスで呼吸のお話をした際にも、紹介しました。
忙しい時には忘れがちな、自分の呼吸や心の、内側の状態をふと見直させてくれます。

日常の様々な場面にshri(シュリ)はたくさん息づいています。
誰かと気持ちを緩めたおしゃべりするもよし、ひとりでココロの動きをスローダウンするもよし。
茶道の世界でも大切にされる精神。
お茶を飲み、その時自分のもとにお茶を運んでくれた器を愛でる。床の間の花や掛軸を愛でる。
その空間に居合わせた全てのものに、敬意をつくし味わう心を大切にします。

今、この瞬間を味わい、愛しみ、感じること。
お茶を楽しむ時にそんな瞬間を見つけられるといいですよね。

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