2008-05-05

いのちの食べ方 our daily bread

見てきました。東京の友人に薦められ、見たいと思っていた映画。
札幌での公開日はかなり遅かった為、つい先日です。
今回はすこし重いテーマです。
ブログで社会的な内容を取り上げていく事については、本当は考え中なのですが・・・。

この映画は、主にヨーロッパの大規模な食糧生産の現場を取材したドキュメンタリー映画。
農家と屠畜場の映像が淡々と、静かに流れていく何の脚色もない、映画です。
屠畜シーンの残虐さや農薬散布など、つつけばすぐに議論の対象となるような内容に、
私自身どのような感情を抱くか、観る前はそれが少し心配でした。

でもこの映画、前述したように、何の脚色もされていないんです。
ナレーションもありません。音楽も。音はそれぞれの現場の自然な音、それだけです。
カメラワークにも全く演出はされていません。演出がないことが、演出なのかもしれません。
現場で働く人々も淡々と、黙々と仕事をしています。
監督は現場で働く人々の「日常」を撮る為に、様々な工夫をして現場に馴染んだようです。
そう、屠畜に関わる事も、そこで働く人々にとっては「日常」なのです。

日本では屠殺に対する差別と偏見があります。
とはいえ明治時代以降に肉食が解禁され、
私たちは何の抵抗もなくお肉を食べられる世の中に生きています。
実際に40年前の日本人の食生活と比べ、
現在の私たちの摂取する食物の割合のうち畜産物から得る供給熱量は
倍以上に膨れ上がっています。

これを読んでいただいてる皆さんはベジタリアンでしょうか?
ヨガをしていると、食について考えさせられることが多いと思います。
仏教にもある不殺生の精神は、ヨガにもアヒムサーという戒律として息づいています。

でも、私がここでお話したいのは、ベジタリアンの推奨ではありません。
ベジタリアンになれば、もう動物を殺すことに自身はなんの加担もしていないと満足を得られるのでしょうか?
そもそも動物を殺さなければ、植物は殺してもいいのでしょうか。
単純に肉を食べるということだけが、屠畜に連結する私たちの生活行為ではありません。

日本は加工食品を世界一輸入していると言われています。
そこに使われる化学物質や薬品の開発、それらの安全性を確かめるためにも、
たくさんの動物の命が失われています。
風邪をひいたら病院のお世話になり、薬を頂くでしょう。もっと重い病気になった時、
ただ家でじっと死を待つことは、現代の日本に生きる私たちの生活では考え難いですね。
道路を作って、ダムから安定供給される水に頼って生きて・・・・
話し出すと、きりがありませんよね。

生きていくという行為はいのちを頂くことに変わりはありません。動物でも植物でも。
そして、私たち人間の知識の高さによって作り上げた文明が、
他の生き物には成せない術が、既に、
たくさんの生き物のいのちを犠牲にしている上で成り立っているのも事実です。

この映画には、誘導されるべく結論やメッセージは明確にはありません。
私がブログでこの映画の事を取り上げているのは、
もちろん素晴らしい映画だから見てほしいということなのですが、
屠畜に関わる様々な問題や農薬の問題の議論ではなく、
生産現場を知ることで、食べることやその大切さを思い出すこと。
現代の日本で生きる私たちは機能的で衛生的なシステムの上に成り立った食生活にとても慣れています。
「知る」ことから食べることのありがたさを思い出し、必要な量を必要なだけ頂くこと。
世界で一番食べ物を残す国、日本の一員として、
食べるまでに関わっているたくさんの人々のことや
頂くいのちを考えるきっかけになるといいなぁと思います。

日本で捨てられる食べ残しは、年に2000万トン以上だそうです。
そして世界の食糧援助量は、年に1000万トンです。

NAMASTE
あゆ



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札幌大通駅徒歩3分、木曜の夜19:00からです。
http://www15.ocn.ne.jp/~shala/
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